quinta-feira, 5 de novembro de 2009

11.具現方式は何にでも

 その具現方式を実行に移すには、種々の方法・部門があり、政治面からでも、経済面からも、教育・宗教からでも、男から、或いは女から、学生・生徒や無職の老人からでも、不具病人も、そのキッカケを造ることが出来ます。
 今迄相反目、敵視していた間柄でさえも、利害相反する同業者の関係にも、物を需要し又は供給する何れの側からでも、技芸・学問の立場からも、軍人も、娼婦も、乞食も、具現方式により、理想社会実現のために、大いなる貢献を果すことが出来ます。又、先頭をきってその端緒を引き出すことが出来るのです。
 事実、楽しい明るい昼の世界が開ける確信が持てますなれば、誰しも協力・同調される筈だと思います。
 物から、心から。身体労働から、頭脳から、個人又は団体的行動や、施設等からする方法もあります。
 この方式では、稲田に水を仕掛けるようなもので、誰か水口を切ってキッカケを造れば、水量が多い程、下地が出来ている程、流れをよくする程、早く、稲はそのままで、低い所から低いところからと浸潤して、何時の間にか満水になるように、無理なく自動的に、連鎖・循環的に拡がるのです。
 何にでも、この方式はあて嵌められまして、その根本理念は、物にしても、心にしても、生命等迄も、それぞれその持ち味を、最大に役立たすことで、真にその価値を生かすことにあります。
 例えば、一般社会人の中には、軍人を牛殺しや犬捕りよりも軽蔑しますが、人を殺すのが真の軍人の役目ではなく、人を護る仕事が使命だと自覚するなれば、敵(この世に敵はないが)だから殺してもよいと云う道理は、なり立たなくなりましょう。親子・兄弟・血縁があるであろう、自分も死ななくてよい方法を考え付くでしょう。人が人を殺すなど、野蛮の骨頂だ位は解っているでしょうし、どうぢたら人を殺さずにすむか、その方法の軍人幸福研鑽会を始めることです。
 向う側の兵隊の命を愛し、つまらぬことはやめましょうと和解し、双方協力して、足下の荒廃や、進んで風水害を護り、溺れる人を援助したり、火災に応援し、悪伝染病を駆逐する仕事も、物と人を保護する軍人の真使命に合致し、銃や爆薬を持たないで、人助けする、貧困家庭や農繁期に、応援に行く兵隊ばかりになれば、愉快なものでしょうし、世界中の民衆から敬愛されるでしょう。
 ここまで云わなく共、軍人の賢明さで既にその具現方式を了解された事と思います。
 乞食・娼婦にもと云いましたが、それぞれ真の生き方があり、理想郷実現の貴重な一役、或いは主役を演ずることも出来ます。自殺アコガレクラブや、世界ルンペン団体幸福研鑽会を開いて下されば、私も一員として参加し、私なりの具現方式を提案し説明もしましょう。
 世界大国代表の我利外交の代りに、幸福研鑽会の方が余程近道で、赤ん坊の時から食べさせ着せて、学校でも教え愛して育てた吾が子を、戦場に送らなく共すみましょうし、飛行機や軍艦で、砂糖や毛布を贈る相談は出来ないものでしょうか。
 如何に巧妙に理屈付けても、戦争は野蛮です。暴力です。絶対避けねばなりません。親があり、子が、妻が一番頼りとすがる主人を牢獄に繋ぎ、白旗掲げて手を合わしているものを、何の役にも立てずムザムザと、ニワトリと間違えてか首を締める・・・(アッ!ペンが折れました・・・)赤鬼共が横行しているとは、余程妖怪不思議に出来た世の中です。神に祈って、原爆を飛行機に積む青鬼共の世界は、暗い方が仕事がし易いのでしょうか。
 一網数十万人に、一瞬眼球を飛び出させて、神の国へ昇天さして上げようとの慈悲心は、先ず御自身から遠慮なく浴して下さる方がよくはないでしょうか。自国へ落して、皆神になられた方が天国への近途でしょう。
 偉い代表者が出て、国政に、対外交渉に、平和と幸福のためにと云って、心血を注いで知恵を搾られているようですが、次の世界の明りが射したら、口が耳まで裂けているのや、シッポのやり場にこまるのがいないでしょうか。百鬼夜行・狐狸跳梁の暗黒界で、暗黒が人間社会の免れざる当然の姿と肯定し、活躍している手探り外交官のずるさ、浅知恵さは、私共の眼には賽の河原の童児の石積みにも劣る所作に見えます。
 私共は、こんな混濁・乱行の世の中で暮らすことは不得手で、陰惨なことは嫌いですから、見切りを付けまして、明るい正しい、暖かい昼の世界を引き出す計画を樹て、実行に着手したのです。
 目指す次の理想社会は、陽気な昼の世界です。松明や堤灯は荷厄介になりますから、それを造ったり保管しなくてよろしいし、獄門は開かれて楽園の門になりましょう。
 行き易い間違いのない方法は幾らでも、何処にでもありますが、一々列挙して綴っていては、紙面を塞ぎ主題が乗り遅れになりそうです。凡ては具現方式に則って行なえますが、それ等解説は後日に譲り、本題にはいりましょう。

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