quinta-feira, 5 de novembro de 2009

02.アメリカに日本の心が掴めたら

 余剰小麦に剣を包まずに、サンタ爺さんに托したろうに。そいたらアーメンきらいな痩 狼でも、罪の子も、一ペンに芯から靡いて、アメリカ様の番犬になったかも知れぬ。
 戦犯だとか、梟首にかけるかわりに、「日本は狭い、常夏のハワイを自由にお使いなさい」と来たら、自業自得か知らないけれど、肉親を喪ない裸にされて、殺され損い、骨を抜かれた半亡者の心でも、東向くか西向くか、紙に書いた権利・義務の手形と、心に焼き付けた親愛の情とは、どちらが確かなものか。枕が高く出来るか。
 物にはソッポのこの曲りやでも、事によったら、情の前には案外コロリかも知れなかったものを。
 主なる神は絶対者ではなかったら、つみびとの心を見通すことも、まして力では制えたが、愛で跪かせなかった。それとも再び原爆の洗礼を受けさす神の試練の、尊い下心からか。

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