quinta-feira, 5 de novembro de 2009

5.学問・頭脳を優待しましょう

 これは無形から有形物を創る仕事であり、不幸を幸福に転換する根本的の仕事に協力する、実践幸福運動のうちの一案です。
 会の真意が解れば、今迄無かった空地に鶏舎が建ち、元々居なかった鶏が、元気に舎内に充ち、卵を産み出し、米麦を増収する仕事、今迄手元不都合であったものが、廻りがよくなり、雛や成鶏に教えられて心が和らぎ、子供の育て方から、家内中や社会の中での心のあり方、幸福の正体を見付けることが出来る筈ですが、会員諸氏は、始められて未だ日が浅く、資本を注ぎ込んだばかりで、回収は付いていない人が多いと思います。
 併し、そのうちに稔りましょうし、何かは掴まれると思いますから、若しも、そのうちの何れかに気付かれたなれば、その一部を割いて、御自身の明日の幸福のための運動に、協力されることです。
 要するに、今迄にあった田や畑や財産を減らして、寄進奉納するものでなく、今迄の物はそのままで、それから増した物のうちから、その一部を幸福運動に協力しようとするのです。鶏を飼ってから増したか減ったか、何か無形財をも総合的に見て、棚下しをすればよく判ります。
 実践幸福運動は、今後いろいろ発表しますが、この養鶏部門からは、一羽の鶏に一年間に一個位の卵を出し合って、物欲に恬淡で、ただ研究あるのみの心理学者や、科学者に贈り、それ等の人の健康と生活を、農業生産に携わる農業者の立場から、農業者で出来ることで護り、尚その研究に専念して貰えるように、研究設備や、資料や協同力を他の部門や、国費から金に糸目を付けないで、提供したり、又はその人々の身の廻り一切の御世話をしたり、心からなる慰労に尽すような運動をしようと云うのです。枝葉末端ばかりに忙殺されていたのでは、何時迄経っても、根本的幸福は来たりそうにもありませんから、根本問題として着手します。
 細目具体案は後日発表しますが、会は発足後、日も浅い事でもあり、協力段階にある人は、一部に限られると思いますし、この運動を理解される迄には月日を要し、纒まる数量は今の処僅少だと思いますから、科学者方面から始め、心理学者、教育者、優秀学生等の順序に、重点的に贈呈してはどうかと思います。これは一回限りのものでなく、何年でも引き続き同一人に、その家族の人をも含み、しかも年間鶏卵に不自由をさせないように続けられる限り贈り度いです。
 さて受けて頂く人の人選ですが、これについては、矢張り会員の意向に従うことが当然で、私の考えを云うのはどうかと思いますが、一会員としての意見です。
 私は学会や、政界や、官界の事情に疎く、その氏名さえも知らない有様で、人定めする資料も能力も持ち合わせていませんし、何かに偏って、会の、或いは誰かの、又は或る団体の、何かに利用されてはいけないと思いますし、売名的や、幸福運動を有利に展開さす為にする行為等と、誤解の因とならないよう、充分公正純粋な機関に一任すべきかと思います。
 学会団体、又は新聞雑誌協会(そうしたものがあるか知りませんが)等に依頼して見たらどうかと思います。
 私は物品の動き等、一切干渉しないつもりですし、提案はしましても、決定されるのは会員自身であり、協力出荷されましても、御礼は一切申しませんから、その心算で、支部係や提案者に義理立て等の気分や、不純なものが微塵でも含まれているなれば、絶対に提供してはいけないです。
 偽りの贈物は、受ける人に却って迷惑を掛け、心の通わない汚れた品物を押し付ける事になります。
 真実社会を打ち出そうとする活動は、飽く迄真情そのものが肝要です。
 提供しないからとて、誰に気兼ねしたり、肩身を縮めることはありませんし、出したくなるように、成績を上げる方に一層努力することで、それから誰が出したか、出さないかも、一般にも会員間にも吹聴しない事だと思います。
 本案等に対し、忌憚のない意見や、提案や申し出を支部を通じ、本部へ出して下さる事を希望します。

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