quinta-feira, 5 de novembro de 2009

7.貧困者のない社会

 貧乏とは、金銭物財のみを指すものではなく、心の乏しい事をも意味し、心の貧乏人を、一人も無くすることに努力しなければなりません。即ち学問や、知恵等の無形財は、他に伝え与えても減耗しませんから、多く持っている人は、少ない人に大いに与え、高い豊かな心の持主は、充たされない心の人に、心の満悦を得て貰う事です。
 有形の物財となると、多く与えれば多く減りますから、奇特な人か、次の世界や、無形の大きさを悟った人等の他は、与えたくないのが普通の考え方でしょう。
 次の世界では、物財を個々に貯え護る必要がなくなり、通貨は余り持てなくしますし、持たなく共、豊かに生活が出来ますが、それまでの間、今の経済機構や社会心理では、与えなさい、下さいと云っても、それでは皆差し上げましょうと云えないです。
 併しこれでは貧富の差が甚だしく、物質面からでも、反目・闘争社会が続きそうです。
 それを激化しないように、社会主義社会政策を採ったり、高いものの引き均しや、共有経済組織を強行したりされつつあります。
 私は高いものを奪い取ったり、崩して引き均したり、伸びる者を抑制したりしないで、又納得もささずに暴力を行使して犠牲者を出したりし度くないのです。
 私は低い者を、引き上げる手段を採り、持たない人が持つようにします。これなら持っている人に頼まなく共、奪い取らなく共、承諾も、犠牲も、反対も、抵抗もなくして解決し、一人残らず皆富み豊かになりましょう。持てる人を泣かさずに、貧乏人を喜ばします。
 物欲の人は物を与えられると非常に喜びます。貧乏人のうちには、物を貰う癖が付く人があり、困ったら貰えるものと思うこと、救うて貰うことを、当たまえのように甘えてしまいます。私はこんな人に与えることは、依頼心を助長するのみで、その人のためにもなりませんし、与える方も続かないでしょうから、甘い親切は禁物だと思います。
 そこで私は目に見える有形物を与えるよりも、無形で、その人の自立に役立つ方法を授ける方式を採り、適材を適所で生かす事が、その人を豊かにし、幸福にするものだと考えて居ります。
 肉体労働の出来ない不具・病弱・老人・幼児を抱えた寡婦等に対しての、物心の保護は当然ですが、それと同時に、自分を支えられる方法を与えて、幸福な生活に、真の生き方を見付け出せるように仕向け、物心共に貧乏人を一人もなくします

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