quinta-feira, 5 de novembro de 2009

18.体質改造

 犬が水に入ってオットセイになったのか、オットセイが陸へ上って四足で走るようになったのか、よく想像を巡らすことがあり、これ位のことはあり得ることだと思います。いかに突然変異でも、蛤が化して雀となったり、山の芋が鰻にはまさかなるまいが、併しこれとて何れもが生物で、物の起源を正確に知らない私には、それについて判らないことを知ったか振りが出来ないです。
 併し確実に実験して云えることは、動植物の環境適応性変化で、十字花植物の一種で、陸生では倭小で10センチ位で花を着け実を結ぶが、水中では無制限に蔓性に伸びて、太い茎は枝から枝を出し、3メートル平方にも及ぶ水面を独占し、恰も大財閥の逞しさにも似た繁盛振りを示し、花を咲かせても結実を忘れて、世に幅って行きます。寒冷を越さないと稔れないもの、暖地に育って冬を凌ぎかねる動物等もあり、風土病等も代を重ねるうちに、耐病性体質となっ耐過出来るようになります。
 人の場合も、親の台の、及び胎内にても、産れてからも、環境によって、知性・体力・質・機能は大いに変化するもので、学理と学説を、根底から覆すものがあります。要するに、優秀な先天的遺伝形質を持って産れた上に、環境適変化応性や、人為処作によって、幸福条件を完全ならしめますから、かような重要問題を自然にまかせ、等閑に過ごし、偶然変異の僥倖を期待せず、知性による積極的方策を断行します。(本項未完)

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