quinta-feira, 5 de novembro de 2009

10.「具現方式」によって

 次に述べる方式は、私としましては、実現可能の確信を持っていますが、私はもとより全知全能の特別人間でもなく、学問・知能・体力・技能・経験の程度のいずれもが、低く浅い事は充分自覚しておりますし、且つ何等の地位・資格・特権を持っているものでもありませんから、次に述べる具現方式を、教え・押し付け・命ずるものでなく、これは私案であって、私と同じ考え方を持っている人で、同じ途を行かんとされる方と、横の人(中心とか、竪・上下の人でなくて)として堅く手を握り合って、共同の目的を達成し度いと思って発表する次第です。
 尚この方式に不備な点や、間違っている点を、相共に見付け出して、最上の方法に修正さるべきだとも思います。私を神仏化したり、絶対者扱いする変り者や、中心的指導者と思い違いをしている言葉をよく聞きますが、これは大変な誤りで、このような間違った観点に立って事を進めると、偏った方向へ進み、宗教的になったり、独裁者が出来たり、分裂したりして、いつかは潰滅します。
 この革命案も、私は幾千億かの世界人のうちの、細微な一人に過ぎない立場から提案しておるのですから、私案に屈従盲信されずに、虚を衝き、偽りがあれば暴露し、反駁を加え、大いに教えられることは、私の最も願わしきところとするものです。
 私は、他を圧迫し、暴力によって自己の所信を強行せんとする改革を、暴力革命と云い、他と共に検討同意して、人類の高い知性に基づく平穏革命を、急速に行なわんとするものを、知的革命と称することは曩に述べましたが、理論のみを唱えて、方法を持たないものを、抽象方式とし、理論を現実に具体化し得るものを、具現方式と呼んでいます。
 この知的革命には、具現方式を伴っていまして、理想社会を急速に成就さすために、具現方式を実践します。

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